死の恐怖
- 2015/06/23
- 17:00
2014年に映画館で観た「蜩ノ記」は、印象的な映画でした。
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藩主の側室との不義密通の罪で10年後の切腹と家譜の編纂を命じられている戸田秋谷という侍を、
檀野庄三郎という若い侍が、逃亡しないように監視している事を描いたストーリーです。
役所広司が戸田秋谷を、岡田准一が檀野庄三郎を演じました。
岡田准一は武士道を演じるのが上手です。侍や軍人の演技が大変に様になります。
映画では、岡田准一の名演技に隠れてしまうかたちになってしまいましたが、
戸田秋谷の武士としての人生観は清々しかったです。
秋谷は、罪人とされながらも10年で家譜の編纂という作業を命じられ、その後切腹が決まっているのに、
まったく取り乱すことなく淡々と毎日を勤め上げ、一度も逃亡することなく切腹に趣くのです。
古今東西ほとんどの人は、死に対して多大な恐怖心を懐いています。
しかし、秋谷のような武士は、死を恐れなかったのです。
さて、多くの人は死に恐怖しますが、これは潜在意識の影響ではないというのが私の見解です。
人間が死を恐れるのは、高次脳が作ったフツウの意識によるもので、
生まれた後に学習した事だと思います。
その理由は、他の動物を見てみると理解できます。
人間以外の動物の場合、死の危険を察すると、逃避行動をしますが 恐怖はしません。
例えば、捕食動物と呼ばれる肉食獣などが近づいたら、草食獣のような被捕食動物は、
逃げる事が、潜在意識に刻まれています。
草食獣の潜在意識は、逃げる事で生き延びようとしているのです。
人間は、体力的に非常に弱いので 草食獣と同じ被捕食動物の一員ですが、
草食獣とは死に関して認識が異なっています。
つまり、死が及んだとき、草食獣が逃避行動をするのに対して、
人間だけが恐怖心を懐くのです。
この事から、恐怖心というのは、後天的であり潜在意識の影響ではないといえるのです。
死ぬことが怖いのは、人間は生物だから当たり前だと思いがちですが、
そうではないかもしれません。
そして、武士道を極めた秋谷のように、恐怖心を小さくできた時、
人は幸福感を得られるのです。
大切なあなたが 幸せでありますように。
相談屋さん カフェカウンセリング 横尾けいすけ
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