「お母さん 怒りますよ!」
- 2015/07/11
- 18:00
先日、新卒で入社した会社での元同僚と久々に会いました。
彼は、今では立派に管理職をしています。
ふたりとも事務系社員で、私は彼と バブルが弾ける前後の時期を共にしました。
さて、彼の言うには「最近の若い人は、ちょっと注意すると すぐ辞めてしまう」のだそうです。
勤め先として悪くない会社なだけに、すぐに辞めてしまうのも勿体ないなあと感じましたが、続けて彼は、
「子どもの頃から甘やかされて、親に怒られたことが無いんじゃないかな。」と言うのでした。
その時はそうかもしれないなあと私も思っていたのですが、今日 すれ違った若いお母さんと幼い娘のやり取りにハッとさせられました。
それは、幼児の娘が何か良くない事をした様子でしたが、母親のしつけの言葉に こういうものが有りました。
「怒りますよ!」
2015/05/17の「子どもが ねじれるとき」でも書きましたが、ほとんどの子どもは、大人の言葉を解釈する力が未発達です。
幼児ならなおさらで、母親が目をつり上げて「怒りますよ」と叱ると、
“ 怒られるから 悪いことはしてはならない ” と認識する可能性があります。
悪いことをしてはいけない理由は、他人に迷惑や損害を与えるからであって、怒られるからではありません。
「怒られる」のが嫌だから悪いことをしないという考え方を植え付けるというのは、サーカスで猛獣に、ムチで叩かれるのが嫌で人間の言うことを聞くのとあまり変わりません。
サーカスお猛獣は、可愛そうですが生涯をムチで叩かれて終わるのだと思います。
しかし、人は子どもの頃から親元を少しずつ離れていきます。
その時に「怒りますよ!教育」をされた子は、問題を起こす可能性があります。
最近の子どもは、親のいない所では 同じ悪いことをしても怒られることが少ないのです。
なぜなら、昭和の頃のように、他人の大人が注意しにくい世の中となったからです。
例えば、飲食店でカバンを食卓に置いてしまう学生が居ますが、それを注意して泣かれでもしたら大変です。
私や元同僚が子どもの頃は知らない大人によく怒られたものですが、今は問題になるリスクがあるので、
特に男性は注意しないものです。
もし、親から「怒りますよ!」と注意されて育ち、怒る人が居ないのなら好き放題して学生期を過ごし、
就職したら久々に怒られる日々が続くので嫌気が差して辞めてしまうのなら、
どこの会社でも続かないかなと思います。
「怒りますよ!」ではなく、「嫌な気持ちになる人がいますから、止めましょう」という指導を続けるのが正解だと私は感じました。
大切なあなたが 幸せでありますように。
相談屋さん カフェカウンセリング 横尾けいすけ
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