ツバメの勇気
- 2015/08/20
- 17:30
多くのツバメは、春に東南アジアや台湾国から日本にやって来て、繁殖をします。
そして、秋には日本で生まれ育った若鳥と共に、南国に戻って行くのです。
ツバメの成鳥は周知のとおり大変に機敏な飛行をするのですが、繁殖期には危険がいっぱいです。
卵はヘビに、そして幼鳥はカラスに狙われやすいのです。
そこでツバメは人家などの人気の多い所に巣を作ります。人間に守ってもらおうという作戦ですね。
幼鳥の生育のため、つがいの親鳥は沢山の食べ物を取って来ます。
そのかいもあって、一ヶ月ほどで幼鳥は巣から出るまでに成長します。
しかし、まだ飛行能力は拙く、1メートル位を移動する程度です。
ツバメの幼鳥が大変なのは、この頃です。
何せ、今はニワトリ程しか飛べない自分が、数ヶ月後の秋には海の向こうの南国の島まで
飛べる程までにならなくてはなりません。
飛行練習を繰り返ししなくてはならないのです。
幼鳥が飛行の練習をするとき、親鳥は盛んに鳴き声で促します。
私たち人間の教育のように、手取り足取り丁寧な説明をしてもらえる訳ではないのです。
ただ単に「その高い所から羽ばたいて、ここまで来い」という意味合いの鳴き声を発するだけです。
飛び方について、細かいことは何も教えてもらえないのです。
幼鳥にとって未体験の “飛行する” という事は、大変に恐ろしい事なのです。
誤って巣から落ちた兄弟が、絶命したところも見ています。
「自分も同じように、地面に落ちるのではなかろうか」そう考えると足がすくみます。
しかし、日に日に親は食べ物を口に運んでくれなくなるし、空腹と恐怖感のジレンマが続きます。
この数日のジレンマを経験し、恐怖感を克服した者だけが、若鳥として空を飛べるのです。
逆に恐怖感を克服できなかった幼鳥は、大変残念なことになってしまいます。
さて、飛ぶことができた者も、できなかった者も、飛行する素質は持っていたのです。
ツバメとして生まれたからには、誰から教わらなくとも、ましてや筋肉トレーニングをしなくとも、
飛行の素質は皆が持っているのです。
飛べた者と飛べなかった者の違いは、恐怖感の克服が出来たか 出来なかったか、それだけです。
私たち人間は、知性に長け、言葉と思いやりを持っています。
そのため、ツバメよりも優しい社会を構築できました。
しかし、何かと人生には恐怖感が付きものです。
生きていくうちには、何度となく新しいチャレンジをしなくてはなりません。
しかし、潜在意識は恒常性を好むため、チャレンジしようとするときに恐怖感をあなたに伝えて来ます。
そんなとき、瞑想状態をしながら思ってみてください。
“これからすることは、本当の恐怖なのか。それとも恐怖と感じているだけなのか”
そろそろ秋になり、ツバメたちも南国に移動します。
若鳥にとっては、初めての長距離飛行です。
止まり木の無い大洋も 上空の大変に強い風も、本当の事をいうと 大変に危険な事なのです。
しかし、一度 恐怖感を克服した経験を持つ若鳥には、もう恐れる気持ちは在りません。
夢を持って、南国目指して羽ばたくことでしょう。
大切なあなたが 幸せでありますように。
相談屋さん カフェカウンセリング 横尾けいすけ
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