その22 『 商品知識習得と在庫把握をする 』
- 2016/02/10
- 18:00
◎ ナンバー1 販売員に成るために
~ 潜在意識を利用した成功術 ~
何年か前、靴屋さんに革靴を買いに行きました。
その靴屋さんでは、顧客の足を計測して その人に適したサイズの靴を教えてくれるのです。
私は足を計測して貰いながら「今回は茶色の靴が欲しいのです」と 男性店員に伝えました。
「はい、茶でございますね!」彼は元気に答えながら計測を終え、私のサイズが26cmだと告げました。
今までは26.5cmを履いていたと伝えると、彼はその5mmが脚を疲れさせるのだと説明し、26cmの試し履き用の靴を私に履かせました。ジャストフィットこそが脚の健康に良いのだそうです。
「どうでしょう? 歩いてみてください!」
歩いてみると 少しキツい感じもしましたが、夕方なので脚が浮腫んでいるからだろうと私は納得しました。
そういうわけで、私は茶色で26cmの靴を選ぶ事になったのです。
彼は、展示してある茶の靴の中から2足を紹介してくれました。横幅のサイズから彼は2足に絞ったわけです。
それは、濃い茶色の靴と 淡い茶色の靴でした。
「どちらがよろしいでしょうか」
漠然と茶色が欲しいだけの私は どちらでも良かったのですが、なんとなく濃い茶色の方が素敵に見えました。
私は濃い茶を示し、「これ格好いいなぁ」と言いました。
すると彼も賛同し「これ、良いですよ! 濃い茶の方が格好良いですよ! 凄く良いですよー」と言いながら、ストックルームまで26cmを探しに行ったのです。
しばらくしてから、彼は手ぶらで出て来ました。 26cmが在庫に無かったのです。
品切れしていて、濃い茶は27cmしか無いのだそうです。
取り寄せも一週間掛かるということで、私は結局 淡い茶色の靴を買ったのです。
◎ ◎ ◎
このお話し、ナンバー1販売員を目指すあなたにとって、学びはあるでしょうか。
もちろん、在庫に26cmが有れば 何の問題も無かったわけです。
在庫管理の担当者が ちゃんと揃えておけば良かったのです。
しかし、どうしても全ての商品のサイズまで揃えられない場合もあります。
また、「在庫を用意しないからこうなったのだ」と他人のせいにするのは幼児にだって出来ます。
ナンバー1を目指すのなら、そんな事は言いたくないものです。
このお話しを読み返すと、始めに足のサイズを計り、顧客が茶の靴を求めていると把握し、その後に2足を提示したわけです。
もし、この店員さんが在庫のサイズを把握していれば、淡い茶の靴の方を勧めておけば良かったわけです。
濃い茶の26cmは無くて、販売が出来ないのですから。
在庫を把握していないがために、濃い茶ばかりを褒め、それ以外を “あまり良くない物” としてしまいました。
そして、「濃い茶の方が格好良いですよ!」という発言は 私に合わせたのでしょうけれど、商品知識として間違っています。
靴の色は、服装とのコーディネートで決まるものです。 顧客の持っているスーツやネクタイ、そしてベルトと合わせる事を提案すべきでした。
◎ ◎ ◎
ナンバー1販売員は、とても商品知識が豊富で在庫も頭に入れています。
正しい商品知識があれば、お勧めするときに説得力があります。
単価を把握していれば、高額品を売れるかもしれません。
在庫を把握していれば、ストーリー性のある販売が出来るでしょう。
アイドリングタイムを上手に使って、頭に入れていただきたいと思います。
今回は潜在意識とはあまり関連しない 当たり前の事を申し上げました。 しかし「雨が降れば傘をさす経営」と言われるように、販売も当たり前の事を普通に出来るようにしたいものです。
大切なあなたが 幸せでありますように。
相談屋さん カフェカウンセリング 横尾けいすけ
( ↑ 無料のメールカウンセリング受付中です)
参照:レジェンド石井裕之の「ダイナマイト モチベーション6ヶ月プログラム」
ブログランキングに参加しています。
お読みいただき、良かったなと思ったら クリックして下さい。
〜 あなたの感動を より多くの方と共有しましょう。〜