リクルートスーツは何色?
- 2017/04/13
- 22:00
「リクルートスーツは、黒色でなければならないのですか?」という相談を受けることがあります。
先に結論を書くとYesです。 黒色が絶対条件で、さらに無難にするなら無地にすべきです。
これには反対意見も少なくないと思います。
「冠婚葬祭ではないのだから、色や柄の決まりなどないはずだ」という意見もあるでしょう。
或いは「昔は黒ではなかったのだから、今も黒である必要はない」と主張される方もいらっしゃるでしょう。
確かに私が就職活動をした昭和60年代には、濃紺が主流でした。あとグレーも少なくありませんでした。 記憶が間違っていなければ、黒色のスーツで就職活動をする学生はゼロ。黒のスーツが印象が良いか悪いかの悩みなど無く、面接を受ける時に黒などあり得なかった時代でした。 当時、何故に黒のスーツでなかったかは後述しますが、時代と共に流行は変わるのです。
現在(平成29年)の流行は黒色なので、黒色を着るべきとアドバイスします。
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「服装の流行と就活に、どういう関係があるの?」という疑問もあるかもしれません。
或いは「アパレル産業に就活するのなら兎も角、私は商社志望なので流行など関係ないと思う。いや 待てよ。アパレル志望の人こそ、無難な黒色なんか着たらダメなのでは?センスの良いところをアピールするためにも、面接の時はお洒落にした方が良いのでは?」という疑問も湧く人も居るかもしれません。
しかしアパレル志望も含めて日本企業に就活をするのなら、始めの一着目は現在流行している無地の黒色を選ぶべきと断言します。
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なぜに流行の色や柄を選ぶべきなのか、それは企業側が求めている理想の人柄らしく見えるからです。
企業が求める人材はどういう人か。 それは業種や経営者によって多少は変わるものの素直な人を欲しています。
会社側は素直な人を採用したいのです。
即戦力という能力を求める会社もあるかもしれません。高学歴を求める会社も美貌を求める会社もガッツを求める会社もあるかもしれません。
枝葉にばらつきは有っても根本で共通しているのは、素直な人を欲しているということです。
どこの企業でも新卒を選ぶ時には、素直な性格であるかどうかを重視します。
漫画やテレビドラマでは、素直で無かったり上司に反抗的であったりしても大成功したりヒーローに成れたりしがちです。 でも、検事バッチを首からぶら下げ、Gパンで被告人を取り調べても上手く行くのは、テレビドラマだけのこと。
読売ジャイアンツのエースピッチャーなのに、帽子を斜に被りガムを噛んでいても天才的ピッチングだから賞賛されるのはアニメの世界だからです。現実のプロ野球でそれをやったら世間からバッシングされます。実際に、実力にあふれイケメンであってもガムを噛んでサッカーのワールドカップ予選に出場しバッシングされた選手も居ました。
現実の社会は、素直な人を求めています。 言い方を変えれば、素直でない人は選択されません。
「就活では、みんな黒色のスーツを選んでいる様子だ。それならば私もそうしよう」という素直な性格の人が求められます。
「なんで黒でないとならないのだろうか?」と疑問に思ったとしても良いのです。疑問に思っても直ぐに反抗しないでまずは従う人を世間は必要とします。疑問を解決するのは素直に従った後に調べたり聞いたりすれば良いのです。
まずは、言われた事を素直に実行できる人、そして世間の流行や風習、常識、マナーを理解しようと努力する人を世間は求めます。
「私には素直という長所があります」という表現が、黒のスーツです。
採用されたいと思うのならば、疑問はあっても、まずは流行や風習、常識、マナーを受け入れることです。
なお、真面目で誠実でちゃんと勉強をしてきた人であっても、異性から人気が無かったり 就職で不採用を続けたりする人は、自分が世間の流行や常識を意識しているかを顧みてみてはどうでしょう。
こういう事もコミュニケーションには大切です。 正しい人ほど、不足している部分を補うと更なる成長ができます。

それを踏まえて、なぜリクルートスーツは黒なのかという説明を。
それは黒が、誠実とか自分の為のお洒落をしていませんという気持ちが伝わる色だからです。
例えば 告別式や通夜などの不幸の席で黒を着るのは、自分がお洒落をする気分でないほど悲しんでいますという表現であり、その場と故人に対する敬服の表現です。つまり、相手様を思いやる服装をして参りましたという表現です。
それと同じで、黒を着ていれば誰の目からも「誠意を持って来てくれたのだな」と伝わりやすいのです。これが紺やグレー、あるいは柄が入っていると、人によって判断に差が出ます。「紺やグレーでも良いのでは」と言う人も居れば、「印象悪いな。素直に働かない人なのだろうな」と感じる人も居るわけです。
勘違いされて損をしないように、流行している黒色を選びましょう。
なお、応用編として、2着目を購入するときは濃紺を選びます。ダークストライプが入っていても構わないかもしれません。
なぜ、2着目は濃紺かというと、面接や顔合わせを2回以上する企業があるからです。
また同じ物を着てきたのかと思われるよりも、仕事着であるスーツを複数持っている事を伝えるのもやる気の表現になるからです。
そして、企業側と面談を重ねて行くと、段々と偉い人と会うようになります。偉い人が年配になると仮定すれば、年配の人ほど心の奥底では、濃紺のスーツに好印象を抱いています。
私も含めて年配の人は、自分が就活期や若い頃には、真面目な仕事着と言えば紺だったため、心の奥底では紺に好印象を抱いています。
当時は、黒のスーツで出勤したら「今日はお葬式ですか?」とか必ず言われました。 真面目にそう聞く人も居れば、からかってそう言う人も居ました。 当時は皆が黒を着て仕事をしていなかったため、今では問題のない黒のスーツを着ていると「葬式?」と言われたのです。 だから就活期にも黒を着ませんでした。これも当時の流行です。
当時、黒がダメだった理由にはもう一つあります。
それは今と違って暴力団員が街に沢山居たからです。暴力団員やバーの店先で立っている男性店員が黒のスーツだったので、堅気の社会人は仕事着では黒のスーツを避けました。
今では、誰が見てもヤーサンだなという服装の暴利団員などいません。 それで黒のスーツは市民権を得ました。
「私の長所は素直な性格です。どうぞ、採用してください」その表現のための黒色スーツです。
大切なあなたが 幸せでありますように。
相談屋さん カフェカウンセリング 横尾けいすけ
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