ISSAが復帰した平成晩年を思考し、新年号期を予測する。
- 2018/11/17
- 22:00
〜 『本物』を求める人が増える時代の到来 〜
# ISSA # DA PUMP #時代を読む # 平成 # 再起 不死鳥(フェニックス) # 魅力 # カリスマ性
DA PUMP の新曲「U. S. A.」が大ヒットの平成30年でした。
今年平成30年の初夏に、テレビのワイドショーでも「U. S. A.のYouTube動画再生回数がうなぎ登り」と報道。
試みにこの曲のPVを見てみると、そのユニークな歌詞と 懐かしいユーロビートダンスで、昭和世代の僕ですら繰り返し動画再生を楽しみました。
「ユーロビートが流行した時代を知らない若い人には、きっと 新鮮なのだろうな」とも感じました。
それから半年後の今月11月、DA PUMPがNHK紅白歌合戦に出場が決定です。 なんと16年ぶり。
また、TBS系列の日本レコード大賞にもノミネート。
もしかしたらですが、海外作曲の歌が初のレコード大賞受賞となるやもしれません。(※1)
・ ・ ・
とは言え、この「U. S. A.」は、昭和世代の僕などにとっては珍しくないタイプの曲調です。 過去に流行したユーロビート(※2)そのものだからです。
曲調も古ければ、歌詞内容もダンスも まるで昭和の頃のようです。 珍しい、真新しいというよりも懐かしいと感じます。
歌詞に関しては 実際には転がり落ちるように経済力も軍事力も衰退するアメリカに対して なぜか憧れを抱くものですし、またダンスもですが 正にダサカッコイイをわざと狙っています。
このような「ダサカッコイイ感じで 面白いね」というタイプの芸能の場合、短期間で流行りが廃れる場合が少なくないのですが、DA PUMPは(とくにリーダーの ISSAは)半年間に渡る話題性と高販売を成し遂げ、紅白にもレコード大賞にも出場を果たすのです。
* * *
さて、とくにこの ISSAなのですが、どうして再ブレイクが出来たのでしょうか。
新旧交代の激しい芸能界で、39歳という年齢で、ISSAが不死鳥のごとく再起したのは何故でしょうか。
ここを正しく読み解くと、来る新年号の時代に沿った人間力を私たちは身に付けられるのだと思います。
ポイントは 時代の流れの方向です。
過去から時代の風潮を知れば、未来の世の中の傾向も想像しやすくなります。
* * *
DA PUMPの話しに戻りましょう。
DA PUMPや ISSAを若い人は知らなかったかもしれません。 若くない人でも忘れているかもしれません。
正直、私も ISSAの顔を久しぶりにテレビ画面で見たときに「また売れて良かったな」というよりも、「あぁ思い出した。懐かしいな」とつぶやいたものです。
このDA PUMPというアイドルグループが売れていたのは 1998年〜2002年頃まで。それ以降はパッとしませんでした。
ここ数年はテレビやラジオ番組にも出場することも少なくなり、往年のヒット曲である「Love Is The Final Liberty」(2rdSingle)、「ごきげんだぜっ!~Nothing But Something~」(4th Single)、「Rhapsody in Blue」(5th Single)、そして最大のヒット曲「 if…」(12th Single)ですら耳にすることはありませんでした。
これを「ISSAの素行が(女癖が)悪いので 放送業界から干されたのだ」と都市伝説化されていますが、僕は違うと思います。
芸能界の闇の大物 あるいは所属事務所が 彼に仕事を与えない時期があったのではなく、いわゆる干したのは 世間だったと僕は思います。
当時のISSAはとにかくモテモテでした。
詳しくは知りたい人は “ ISSAの彼女遍歴 ”などで検索していただければ分かりますが、週刊誌によって本当の恋愛に尾ひれが付けられ、まるで入れ食い男のようにされてしまったのです。
事実ISSAは女に手が早かったのですが、それでも違法なこと(不倫や13歳未満との性交渉)は皆無でした。
自身のファンに手を付けたという情報すらありませんでした。
モテモテのISSAが好んだのは、綺麗な女優や女性タレントだけでした。
中には、当時の超売れ子である柴○コ○さんとのデートだとするスクープ写真も週刊誌が報道しましたが、これも柴○さんにとってイメージダウンになるものではなく、彼女らしい交際だったのです。
宮沢りえさんとの件は週刊誌が作った嘘ですし、AKBメンバーのとある女性はそれほど人気でありませんでした。 ISSAは女性関係がお盛んでしたが、お相手の芸能人気に悪影響を与えてはいなかったのです。
(その証しに、最近のAKB48は 「U. S. A.」の物まねも番組でしています。 AKBの事務所のAKSも恨み辛みなどない様子です)
そういう事実と理由で、芸能界の闇の大物やISSAの所属事務所が彼を干すはずがないのです。
* * *
ISSAを干したのは世間だと前述しました。
それは 魅力的すぎる彼に対する 世間の嫉妬だった思います。 とくに当時は、モテる人や出来る人に対する嫉妬が激しかったのです。
彼は、性的な面での魅力が とても高いのです。 何も話さなかったとしても多くの年頃の女性はイチコロです。 ましてや格好良く踊って唄うわけですから、モテモテに拍車が掛かります。
ジャニーズ事務所の所属タレントを中心に、魅力的な男性アイドルは数あまた居るのですが、ほとんどが若さと見かけに頼った魅力です。
だから彼らは、年々歳を取って 年々少年らしさが無くなり人気が衰えるし、歌やダンスなどの芸がたとえ上手だとしても 男の性的な魅力が弱いので30代後半から人気が下がります。 つかんだファンが減ることはないにしても、新たなファンが出来ることは皆無です。
例外として、中には本木雅弘さんや岡田准一さんのように魅力を放ち続ける人も居ますが、そういう『本物』は この2名と ISSAくらいなものです。 30代後半になっても魅力的な芸能人ってわずかなのです。
本木雅弘さんや岡田准一さん、そしてISSAには、若さに頼らなくとも有り余る男という性の魅力があります。
そういう魅力が今のISSAにあるから、この「U. S. A.」がヒットしたのでしょう。
もし、ISSAの居ない他のグループが、この曲を同じダンスで歌っても売れなかっただろうと思います。 たとえ現在人気絶好調の若者グループがあって(無いのですが)歌ったとしても この曲では売れなかったと思います。
ISSAが内面に豊富に持つ男の魅力を今も放っているから、彼は今でも人を惹きつけるのでしょう。
逆に 2002年頃に世間に干された頃は、この男の魅力が嫉妬されたかもしれません。
当時は、他人の幸せな様子に嫉妬する嫌な時代でした。 男性にも女性にも、他人の幸福を嫉妬する人が一時的に増えた時代でした。
だからモテモテのイメージだったISSAには火の粉が降りかかったのです。
ちょいワルっぽい顔立ちも影響しているかもしれません。
・ ・ ・
平成時代の30年間を 前・中・後期に分けて把握すると、分かりやすいかもしれません。
最近、つまり平成後期になって、やっと私たち日本人は 本当の魅力を素直に求めだしたのだと僕は感じます。
真の魅力とは何かに気付き出したのだと思います。
成功している人やモテモテの人に嫉妬するのでなく、そういう人に憧れたり学んだりする日本人が増えたのだと感じます。
対して ISSAのことを世間が干した平成中期は、本当に素敵なものにアレルギーがあった頃でした。
平成初期に “インチキな素敵”に騙され、傷心したあとだったからです。
平成初期は、インチキ魅力で日本はいっぱいでした。
女の子をデートに誘うには、なぜかカッコイイ新車が絶対必要でしたし、クリスマスには高価なプレゼントが当たり前でした。 必要以上に男も女も着飾りましたし、芸能人でも儲かっている事をアピールすると人気が上がりました。(本当は逆です。人気があるから儲かるのが芸能人です)競い合うようにスーパーカーを購入する芸能人は少なくありませんでしたが、その理由は「ハワイの別荘にフェラーリを3台持っているんだって! この人凄いなぁ」と一般人が本気で感心したからです。
平成初期には、金持ち=カッコイイと思う人が少なくなかったのです。
でも、平成中期には、インチキな魅力が嘘だとバレ始めました。 テレビで見るその芸能人がフェラーリを何台持っていても、あるいはキレイな彼女を連れていたとしても、自分の感動には全く関係ないことに気付き出したのです。
当たり前の真実にやっと気付きだしたのです。
そういう時代に、ISSAの恋愛はひがまれてしまいました。
ISSAが懸命な努力をしてステージを完成させていることに気付かない世間は 「テキトーにやっていても女にモテるヤツ」という印象を抱いたのです。
そういう時代をマスコミは感じ取り、彼に対する間違った嫉妬心を刺激する写真を撮影し掲載しました。 ネタが無ければファッションモデルの女性に路上キスのヤラセまでさせました。 睡眠導入剤まで使うのですから 記者もそのモデルの女も犯罪者です。
しかし、平成中期にあった “誤解でもある嫉妬の時代”も、平成後期の今になって終わりました。
今は、本当の良さを素直に求める人が増え続けています。
世間の多くは、本当の魅力のある人を見つけるようになりましたし、買い物でも 意味もなく高い物や高級ブランドだからという理由だけで購入する人がどんどん減っています。
(いまだにタレントの彼女を連れて プライベートジェットを持って 月旅行も予約したというスタイルを “売っている”社長が居ますが、彼の人気は近々終わるでしょう)
本当の良さを感じられる人が増えた平成後期になったからこそ、ISSAは再ブレイクしたのだと思います。
* * *
さて、これからのISSAはどうなるでしょうか。
最近身を固めてしまいましたので、女性問題も無くなるでしょうか。
そんなことはないと想像します。 週刊誌も最近話題がないので、きっとISSAネタを作ってくるでしょう。 もう出来上がっているのかも。
週刊誌に掲載するタイミングは、紅白出場を果たしたあとの年明け号に、女性問題の写真を作ってくるでしょう。
今度はISSAに奥さんが居るのですから、不倫という見出しが使えますし。 まさか今の時代に睡眠薬混入はしないと思うのですが、ISSAはとにかく気をつけた方が良さそうです。
そして、我々読者側も 週刊誌や新聞の嘘に気付きたいものです。 尾ひれを付けた表現の文章や不自然な写真に気付きたいものです。
ISSAが復帰した平成の晩年に思うのは、日本人の多くが精神的に進歩しているということ。
本当に良いものを素直に求め、それを心から讃える人が増えているということです。
この傾向は新年号の時代も続くでしょう。
他社より安ければ売れる時代は とっくに終わっています。
インチキな魅力はバレる時代になっています。
本物を提供する新年号時代が来るのだと思います。
※1
日本レコード大賞の過去の内規ですが、「外国人作家が製作(作曲)した楽曲は 選考の対象外」でした。
つまり、作曲印税が日本円のままとならない海外の曲を日本レコード大賞にはしなかったのです。(おそらく大人の事情だと推測します)
例えば、西城秀樹さんの「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」や 岩崎宏美さんの「聖母(マドンナ)たちのララバイ」は その年に大ヒットしたにも関わらず、ノミネートすらされませんでした。 特に「YOUNG MAN」がレコード大賞に選ばれない事には、当時の世間からTBSは批判をされました。
そういう日本レコード大賞の基準が今は変わって、“革命的”に「U. S. A.」をノミネート曲に上げたのですから、いっそのこと この曲を大賞受賞としたら視聴者は納得し、不振なこの年末番組の起爆剤になるかもしれません。
※2
4/4拍子が基本のユーロビートは、日本では1980年代に流行りました。
これはリズム感の弱い人にもリズムを取りやすく、カラオケが流行った当時、多くの曲で使われたものです。
比較的近年にもパラパラダンスが再流行しましたが、この踊りにはユーロビートの曲が使われます。
大切なあなたが 幸せでありますように。
相談屋さん カフェカウンセリング 横尾けいすけ
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