むしろ 慰謝料を払うべきは 小室家であり、責任を取るべきは 宮務官である。
- 2019/01/17
- 23:30
一部の週刊誌が『小室氏に対しての慰謝料を、秋篠宮 (家) が払うのか??』などと報じていますが、まったく頓珍漢(トンチンカン)な記事です。
頓珍漢すぎて失笑です。
実際に慰謝料請求が小室氏側からあったのかどうか分かりませんが、想像話で販売部数を稼ぐにしても 内容があまりにも理不尽です。
真面な日本人と同じに、皇室を敬服する私が あえて主張すれば、むしろ小室家側が謝ってほしいくらいです。
被害を受けているのは、もっぱら秋篠宮文仁親王第一王女子(以下、内親王と記す)です。
けっして小室家が被害者なのではありません。
むしろ 小室家は加害者だ …とまでは言いませんが、皇室のプリンセスを嫁に迎えるなら それなりの資産や金銭的な援助者を持っていてほしいものでした。
そして週刊誌は、道理をわきまえた記事のみを掲載してほしいものです。
【慰謝料がどうのこうのという週刊誌の記事について】
この件をあえて一般人の若者に例えて振り返ってみましょう。
要は、男性側家の金銭トラブルが原因で、女性の親が「そんな男に うちの娘を嫁にやるわけにはいかない!」ということです。 可愛い娘の嫁ぎ先に 金銭トラブルがあると聞いたら、心配になるのは当然です。
もちろん 事業をしている人は銀行に負債があって当たり前ですが、これは返済できる能力があると銀行に判断されたから可能になった借金です。 また、個人間でお金のやり取りがあっても、渡した方に何らかの不満がなければ、あえてこの時期に暴露などされなかったはずです。 むしろお祝い金が追加されてもおかしくないのが婚約というものです。
嫁ぎ先の母親とその元の彼氏との間に金銭トラブルがあるなど耳にすれば、どの親でも心配になります。
「借金だとは認識していなかった。借用書などないからね」という主張なのかもしれません。 しかしトラブルとなっていることをクリアに出来なくて、それが第三者から女性側の耳に入ってしまったのですから、改めての報告をするべきでした。 しばらく月日が経ってから「私は悪くない。だから(婚約者のあなたに)言わなかったのだ」では済まされません。 これでは隠蔽(いんぺい)に準ずる行為となるでしょう。
隠蔽が故意だと司法に判断された場合、それは婚約破棄の理由として成立します。 立件化するか否かは当事者二人の心情に左右されますが、もし、相手の隠された借金が判明し、それに不服ならば、婚約破棄や離婚の理由になります。 実際に、男性に多額の借金があることを婚約者の女性に隠していて、その女性が婚約破棄を調停し成立させた事例もあります。 おまけに損害賠償金を男に払わせた女性も居ます。 一般論ですが、女性にとっての婚約解消は男性よりもショックなことですから、損害賠償と謝罪は当然と思います。
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また、現代では、多くの一般人カップルが婚約というのを簡略にしていますが、昔は(昭和30年頃まででしょうか?)結婚というのは家と家の婚礼だったので、結納というのがありました。
結納とは、婚約を確約する儀式です。
民間人の結納には様々な方式があります。 仲人が居たり居なかったり、場所が新婦の自宅だったりホテルなどの会場だったり、結納品だったり結納金だったりしますが、いずれにしろ結納に於いては、新郎家が「お宅の娘さんを下さい」と新婦家に願い、結納品(これを現物式と言います)や結納金(これは金封式)を渡します。
(これらをすべて仲人が仲介する場合もあります)
結納金というのは、本来は『結婚式の式服代』という意味です。 建前上でもそういう意味ですから「結納金はいくらが相場か?」という疑問の答えは、新婦の式服が購入できる金額以上となるのでしょう。
現代では、なかなかここまで結婚資金のある若者が少ないので、結納は簡略化しています。 よくあるパターンは、新郎が新婦の家に挨拶に行き、新婦の家長が認可すると婚約成立となるケースが多いようです。 そして、結納品の代わりが婚約指輪といっても間違っていないと思います。
もちろん、今の時代は自由ですから、結納も婚約もない結婚があっても良いわけです。
しかし、結婚というのは契約でもあるわけですから、その民族の伝統をないがしろにすると、思わぬしっぺ返しとなりかねません。 日本の伝統を把握した上で、ふたりとその親族と話し合い、皆が理解の上で違った方法を取りたいものです。
そういうことを踏まえて考えてみると、今回の件が一般人のカップルの場合だったら、婚約していないのですから損害賠償があること自体おかしいです。 つまり「お嬢さんを僕に下さい」と挨拶していないし、婚約指輪を渡していない。ましてや、男が女性の家に結納金を渡していないのです。 なんで新婦側の家が慰謝料など払いましょうか。
母親の失態の金銭トラブルに 息子の小室氏は気付かなかったのかもしれませんが、だとしても 400万円くらいはどうにかしろと思います。 4,000万円なら大変なことかもしれませんが、400万円くらい 無ければ借りてでもしてどうにかしろです。 勤め先に頭を下げるのも良し、宮務官(きゅうむかん:宮家の職員のトップ)に相談して 早急に工面してもらうのも良し。どうにかなったはずの事をどうにかしなかったのは、道義上どうかと思います。
「僕とお母さんは悪くないので」では済まされないのです。 相手が宮家なら尚更です。
皇室に恥をかかす事は許されませんし、それは日本国民にも不快感を与えていることになります。
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ちなみに、皇室では結納はしません。 納采の儀(のうさいのぎ)をします。
今回は納采の儀の前に小室家の失態が発覚したのです。 そして皇室典範の『女子皇族の納采の儀』を知れば、納采の儀が行われた後に もし 親王側の都合で婚約解消となっても損害賠償など払う必要はないことが分かります。
女子皇族の納采の儀は、下記のようになります。 分かりやすく、今上天皇第一皇女(以下、紀宮殿下と記す)の平成17年の納采の儀を拝見させて戴きます。
1 紀宮殿下と黒田慶樹さんの使者(つまり仲人に当たる人)が、供物を持って皇居を訪問する。
2 侍従長が、使者をもてなす。
3 使者は侍従長に、納采の旨を伝え 供物を進呈する。
4 侍従長が天皇、皇后に供物を進呈し、納采の旨を伝える。
5 天皇、皇后が供物を受け取る。
6 侍従長が供物は天皇、皇后によって嘉納されたことを使者に伝える。
7 使者は嘉納の旨を報告する。
紀宮殿下は、黒田清子様として降嫁した今も神事を司ることもあり、本当に有り難いものですが、女子皇族の納采の儀は上記のとおりです。
ちなみに 供物は、雌雄の鯛と一荷(瓶6本)の酒、それと緞子(どんす:女子皇族の場合は相手側から2巻の絹のドレス用生地)です。
ちなみに、降嫁を希望する内親王や女王の父母にあたる方が決定権とは限らないことも覚えておきたいものです。 天皇と皇后が祖父母にあたる場合、父母にあたる方には決定権がないのです。
(本件とは別の問題点ですが、私の言いにくいことが暗に伝わったでしょうか? お分かりにならない方はメールでお問い合わせください)
話しを戻します。
納采の儀の前の事は、全て契約されたものではありません。
また、この日までに、新郎となる人は 絹のドレス生地を2巻購入しないとなりません。 小室氏は絹の生地を購入したのでしょうか。あるいは予約したのでしょうか。 弁護士事務所に勤めていて、こんなことも下調べしなかったのでしょうか。
もし「近いうちに皇室がいろいろと教えてくれるでしょ」という受け身の姿勢では、何年アメリカで勉強しても弁護士になど成れないと思います。 当事者となるならば、積極的に勉強しないとなりません。
一般人の常識で考えても、皇室の仕来りである皇室典範を紐解いてみても、あるいは国民を対象とする日本の法律に照らし合わせてみても、皇室が小室母子に賠償金など払うゆえんがないのが分かると思います。
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今上陛下が皇太子殿下であらせられた頃に「国民と共にある皇室」という 有り難いお言葉を語られました。 しかし、だからといって、それを拝聴した民間人側が 調子に乗ってはいけません。
例えば、会社の飲み会で、社長が「みんな、今夜は無礼講ですよ」と挨拶したからといって、部下が上司に敬語を使わないで良いものではありません。 これは目上と目下に関することですが、目上の人が許可したからといって 目下の人がそのままやってよいものではないのです。
ましてや、皇室の方と民間人は身分が違います。(憲法にある平等とは民間人同士のことであり、天皇や皇室の方と民間人は同じ身分ではありません) 海外の王室も含めてですが、日本国民は敬服の気持ちを忘れたくないものです。
そういう、日本人としての道義を全く分かっていない小室家の失態から、私たちは他山の石として学ばなくてはなりません。 そして品格ある日本人として暮らしていきたいものです。
【責任を取るべきは宮務官であるという私の意見について】
また、こんな事になってしまった諸悪の根源は、秋篠宮家の宮務官がちゃんとしていないからです。
先ほども説明したように、宮務官とは 各宮家の職員の責任者です。
(宮務官は宮内庁の所属になるはずの地位ですが、実際はどうやら任命制のようです)
宮務官は皇室の方がご恋愛なさる場合、お相手の素性をしっかり調べないとなりません。 当たり前のことです。
民間人であってもある程度気にすべきです。 現代では家柄や家系、あるいは持病などを互いに申請するカップルは少ないかもしれません。 しかし 健康診断書のお互いの提出や宗教に関しては明白にしていないと必ずトラブルになります。 嫁に行ったら、旦那の実家が新興宗教で大変なことになったという話しは絶えません。
ましてや皇室なのです。 宮務官がお相手のことを調べるのは当然に必要であります。
万が一ですが、あくまでも万が一ですが、お相手の実家が新興宗教だったとしたら、宮家としてとんでもない事です。
民間人なら当人(つまりお嫁さん)や産まれてくる子が伝統的でない宗教に苦労するだけですが、神道である宮家から降嫁となると、その新興宗教団体の広告塔に使われる場合が想像されます。 もし 皇室の方の写真が新興宗教団体のパンフレットに掲載され「大●ね●の命神示教会、素晴らしい」とスピーチさせられたらとんでもないことです。
私は ●山●ずの●神示教会が良くないと言っているのではありません。 皇室の方が改宗するのはあり得ないと言っています。
そんなことにならないためにも、最低でも お相手の前科前歴と体調、そしてその家族の宗教はしっかり調査するのは宮務官の任務です。
そういうことの調査の過程で、お相手の家の経済状況も普通は分かるものだと思います。
これは大変言いにくいことですが、お相手の家が一人親で母親が技能職でもないのならば、宮務官は「どうやって私立大学に通っているのかな?」と疑問にくらいは思ってほしいものです。
宮務官は一体何をしていたのでしょう。 NHKのチコちゃんではありませんが「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と言いたいです。
週刊誌はこういうところを取材してほしいものです。
* * *
宮家の方々は、下々の者のことにお慣れになっていません。 これを失礼を承知で分かりやすく言えば、世間に疎いのです。 生活が違うのですから当然のことです。
だからこそ、宮務官や侍従長などの職員は、その点を的確にサポートしなければなりません。
万が一、宮務官までもが世間知らずならとんでもないことです。
大切なあなたが 幸せでありますように。
相談屋さん カフェカウンセリング 横尾けいすけ
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