大流行していないのに、脅えきってしまった集団心理
- 2020/05/03
- 23:00
# 新型コロナウイルス # 感染症 # 自粛 # 集団心理
毎年のインフルエンザウイルスよりも 患者数も死亡者数も少なく、おまけに新型コロナのお陰で インフルエンザの流行と死亡者数が近年最低になろうとしている今、なぜに日本人は こんなにも新型コロナに脅えてしまったのだろうと考えていました。
総括して言えば『集団心理』だと思います。
周りの人が、特に理知的だとされる認識者が「大流行の可能性を否定できない」と言えば、勘違いして脅えてしまう人が少なくないのが人間の性(サガ)です。
しかし、実際は誰も「大流行するかもしれない」などと言っていないのです。
WHO権威あるらしき免疫学者もそんなことを一度も言っていません。「可能性を否定できない」と言っただけです。
「可能性を否定できない」と「大流行するかもしれない」、この言葉の違いが分かりますでしょうか。
日本では、2月ころだったか「オリンピックを何が何でも今年の夏に開催しよう」という目標を思い、みんなで感染予防に努めました。 でも 今年の夏の開催は叶わず、多くの人が落胆しているときに(つまりネガティヴになっているときに)、新型コロナ大流行への恐怖心が増幅してパニックになったとしか私には思えません。
(一部の知事は、今年度の知事選で再選するために 人気取りに利用しているようですが)
パニックになった人が周りに溢れ出すと、「インフルエンザに比べたら 今年のコロナは大した流行ではない。ましてや大流行にはなっていない」という事を言う私や武田邦彦先生の正しい事実が理解出来なくなるようです。
この、大昔に魔女狩りにも表れた集団心理の詳細、つまり、新型コロナに異様に脅えてしまった世界人類の心理を3つ考えてみましたので、皆様にもお読みいただければ幸いです。
1. 『動物 → ヒト感染』が恐怖心を煽った
私が小学4年生に進学する春、昭和51年でしたが、我が家は犬を飼うことにしました。
父親の好みで日本犬の雄が候補に上がり、朝夕の散歩などの面倒を見るのが当時子供だった私の仕事になるということで 日本犬の中でも小柄な柴犬を家族の一員にすると決定されました。
犬が飼えることに私は心躍り、さっそく『犬のひみつ』というような題名の子供向けの本を購入。しっかり読破しました。さらに大人向けの『犬の飼い方』なる書籍も購入して始めから最後までしっかり読破して「お手と伏せ、そして食事のときの待てを教えよう」などと飼う前から妄想していたのです。
その飼育学習に於いて、私は恐ろしい真実を知りました。それは狂犬病という病気です。
・なんと 犬には狂犬病という恐ろしい伝染病があるそうな。
(実際には犬だけでなく、ヒトを含めて哺乳類全般が罹るウイルス感染症です。でも犬に噛みつかれて感染する人が多かったので 狂犬病という病名になりました)
・なんたることか 狂犬病に罹った犬は狂った犬になってしまい、やたらめったら噛みつくそうな。
(実際には ぽっくり死んでしまう症状も 水などのキラキラ輝く物に脅える症状も少なくないそうです)
・そして恐ろしいことに 狂犬病の犬に噛まれた人は、狂犬病になってしまって 凶暴な人になるそうな。
(真実は、犬と同様に凶暴になるとは限りません。しかし、噛まれた場合の感染率は大変高いと言われます)
・さらに絶望的なのは 噛まれて狂犬病になってしまった犬も人も治療法がないため、ほぼ100%死ぬそうな。
(これは令和になった現代でも事実です。狂犬病のウイルスが脳まで廻ってしまった場合は治療法がありません)
・日本では狂犬病の犬は近年ゼロなのだが、世界では狂犬病で死ぬ人が大勢いるそうな。特にインドでは人口も多いことも手伝って、狂犬病の犬に噛まれて狂犬病になり、死亡する人が数万人居るそうな。
(現在でも狂犬病による人の死亡数は、世界で毎年5万人以上、インドで毎年3万人以上です)
詳細はこちら
そういう恐い狂犬病が、輸入された犬などの動物から日本に入ってきたら大変だから「狂犬病の予防接種を受けましょう」とその大人の本には書いてあり、その手段を研究したのを先日に思い出しました。
狂犬病についての真実はこちらをご参考ください。
https://www.jsvetsci.jp/veterinary/infect/01-rabies.html
* * *
なぜ、そんな昔のことを思い出したかといえば、先日こんな動画を見たからです。
『外出禁止の世界事情 違反の罰はスクワット 渋谷の若者に海外は… 』
人口13億人の巨大国家インドでは、この映像の時点で新型コロナウイルス感染者が600人以上となり、外出禁止令となりました。
しかし、どうやら若者を中心に法令に従わない人も少なくないようで、警察官が取り締まっているのです。
取締りの方法は、私の愛するインド国らしく、いきなり体罰。 警棒でお尻を叩いたり頬を平手打ちしたり、私の感覚では微笑ましいものです。
(私は、全ての体罰を否定する現代日本を危惧しています。私が子供の頃は担任の先生が しょっちゅう悪ガキを平手打ちしていましたし、ダンプカーの運ちゃんは 道路に飛び出してくる子供を怒鳴りつけていましたし、元陸軍軍曹だったという近所のお爺さんは勝手に庭に入ってくる子供にゲンコツを食らわせていました。 一部の母親は、言うことを聞かない幼女のパンツをズリ下ろしお尻ペンペンしていたのは流石にやり過ぎだと思いますが、警察官が暴走族やチンピラを引っぱたくのは平成の時代になるまでは日常茶飯事でした。
善悪は、多くの子供にはまだ理解出来ません。また、一部の大人にも理解出来ません。理解が出来ないから「殺してみたかった」という理由で恨みのない人を殺したりする人が居るのです。倫理観の極端に低い人には体罰や刑罰を処するしかないと思います。 このような私の体罰肯定の意見に反論するのは兎も角ですが、インド人にはインド人の理念がありますので、彼らの精神面まで干渉しない方が良いと思います)
警棒などで叩くのは「相変わらず変わらないな。インドらしくて良いな」と思いましたが、笑ってしまったのは冒頭のスクワット。外出してしまう若者に罰として警察官がスクワットや腕立て伏せを5回ほどさせている。 日本では運動部ですらこのような罰は無くなってしまいましたので、懐かしいものを見るような気持ちになりました。
それにしても、このスクワットや腕立て伏せの “刑罰”は何かおかしい。
回数も5回ほどだし、強制されている女性も なんだか笑っている様子だし、なんとなく世界に向けてのパフォーマンスにも感じる。 警察官が本気で取り締まっているようには、どうも見えない。
その心情を考えていたのですが、もしかしたら、インドの国民は新型コロナウイルスなど端からなめているのではないかと思ったわけです。私と同じように。
新型コロナに脅えきった日本人は、毎年毎年のインフルエンザ患者数やその死者数に比べても、交通事故での重傷者数に比べても、毎年の肺炎流行に四苦八苦する介護病棟に比べても低い数値なので、新型コロナなど恐るるに足らずと主張しても全く相手にされないのですが、インドの人々は『人口13億人のうち 感染者が 600人強』というあまりにも少ない数値を理知的に馬鹿にしているのではないかと思ったわけです。
パニックになっていなければ、600人強という数値が1,300,000,000人という人口の何パーセントか計算出来ると思うのです。
(インド人は暗算が得意だそうで「コロナで外出禁止ってバカみたい」と思う若者も少なくないのでしょう。また取り締まる警察官も冷静に計算出来ているから パフォーマンスでこんな映像を外国人に撮影させているのではないでしょうか)
そして、インドでは毎年毎年3万人以上が狂犬病というウイルス性感染症で死亡する事実。 これを知っているインド人は大多数なわけですから「3万人という狂犬病に比べれば、コロナの600人ってバカみたい」と思っても不思議はありません。
外国やWHOからの批判が面倒だから、インド政府も取締りを演じているだけかもしれません。
私の想像ですが。
* * *
もちろん、少ない数値だから別に良いとか、多いから重大だとかいう問題ではないのですが、災害対策はどこかで線引きをしないとなりません。
大地震で死傷者をゼロにするのはナンセンスです。災害対策は いかに少なくするかをすべきであり、ゼロを目標にした時点で『不可能な夢を見ている』となります。
繰り返します。特に自然災害の対策がそうなのですが、災害ゼロは不可能であり、目標とすべきは最小なのです。
インド人はそれが分かっているし、計算が得意だから 死亡者600人がどれだけ少ないか分かっています。
だから、理知的なインド人は外出禁止がいかに馬鹿馬鹿しいか分かっているし、パニックになっている日本民衆は 自分が感染者になりたくないという恐怖心も手伝って 自粛こそ善という春を過ごしたわけです。
* * *
インド人が冷静でいる理由にはもう一つあります。それが狂犬病です。
狂犬病は、主に犬から人に感染します。ヒト → ヒト感染はほとんどありません。(人が人に血が出るほど強く噛みつく事があまりないからです)
そういうことで、動物 → ヒト感染に インド人は慣れているのです。
逆に、日本や多くの先進国の人々は、動物 → ヒト感染に慣れていないため恐怖を大きく感じやすいのです。
数年前に「鳥のインフルエンザが(変異して)人間に感染するかも!?」とWHOが伝えた時も、日本人は異様に脅えました。
動物 → ヒトという未知の病を異様に恐れるのが人間の性のようです。
なぜ、日本人を含む先進国の人々が、こんなにも新型コロナに脅えきってしまったのかの理由のひとつは どうやら『不慣れな、動物 → ヒト感染が発祥だという情報』のようです。共産China帝国の武漢辺りでコウモリか何かからヒトに感染したという不慣れな疫病が必要以上に恐怖心を駆り立てているようです。
ヒト → ヒト感染が当たり前の例年のインフルエンザ以上に恐怖する理由は「始めは動物から人に感染したのですよ」という情報が未知の病として恐怖心をいっぱいにしているようです。
新型コロナは 確かに未知の感染症なのですが、未知だからと言って 必ずしも感染力が強かったり致死率が高いとは限りません。
事実、新型コロナウイルスは、例年のインフルエンザや狂犬病よりも世界的に見ても感染力は低く 致死率も低いのです。
(インフルエンザとの比較は過去のブログをご参考ください。狂犬病との比較は、狂犬病がワクチン未接種の場合 致死率 100%である事実と、新型コロナのワクチンが無い今年のインドの致死率を比べてください)
2. 『新型』に動揺した
多くの人は、『新しい』と認識すると心躍ります。車でも家でも、電化製品でも、『新型フルモデルチェンジ』と聞けば興味を示しますし、新築マンションには魅力を感じがちです。新型スマホも気になったりします。 新人アイドルや若い人にワクワクする人も少なくないでしょう。
これは新しいものにワクワクするとも言えますが、正確には新しいものに動揺するということです。
ワクワクが正の動揺なら、不安や恐怖は負の動揺です。 不安や恐怖も新しい体験の方が強く感じるのです。
例えば、動物園で生まれてはじめて馬を見たとき、多くの人は馬に恐怖を感じます。始めてだからです。新しい体験だからです。 でも馬に慣れるとその恐怖がどんどん和らぎます。
また、大恋愛して付き合ったアツアツカップルが、何時かは醒めてしまうのもお互いが新しくなくなるからでしょう。(そういう意味で、恋愛感情を永遠のものにしたければ、常にそして永遠に、相手の素適なところを新発見する必要があるのだと思います)
とにかく、人は新型に魅力を感じたり、その逆に恐怖心を強く感じがちな性質があります。
ですから『新型コロナウイルス』と報道されてしまった時点で、事実以上に脅えてしまったのでしょう。
数年前に「新型インフルエンザが流行るかも!」と報道されたときも かなり人々は動揺しました。
3. Chinaの武漢が発祥だったこと
日本人だけでないのですが、多くの人が Made in Chinaを不審に思います。これは差別発言ではなく事実です。
共産China帝国の食品を買わない人は少なくないのですが、Made in Taiwan と書いてある物は安心して買います。私もそうです。
なぜなら、共産China帝国では「ギョウザの失敗」で痛い思いをしたことがありますし、根本的にあれだけ人口が密集していて 公害病が発生しないのが どうもあやしいのです。PM2.5は誤魔化せず、科学物質をばらまき放題ですが、昭和の頃の日本のように、水銀を川に流してしまったりしていないか とても心配です。 その懸念は現地の人々も感じているそうですので、差別心ではなく事実としてMade in Chinaが不審なわけです。
そんな折に、新型コロナウイルスがChinaの武漢で始めに見つかったこと、これも恐怖心を大きくしたのではないでしょうか。
* * *
●『動物 → ヒト感染』がスタートであったこと
●『新型』と呼ばれてしまったこと
● Made in Chinaであったこと
この3つが、世界民衆の恐怖心を煽り、パニックになり、そして大流行していないのにも関わらず 世界の皆が皆 異様に恐れてしまった要因なのだろうと私は思います。
毎年のインフルエンザウイルスよりも 患者数も死亡者数も少なく、おまけに新型コロナのお陰で インフルエンザの流行と死亡者数が近年最低になろうとしている今、なぜに日本人は こんなにも新型コロナに脅えてしまったのだろうと考えていました。
総括して言えば『集団心理』だと思います。
周りの人が、特に理知的だとされる認識者が「大流行の可能性を否定できない」と言えば、勘違いして脅えてしまう人が少なくないのが人間の性(サガ)です。
しかし、実際は誰も「大流行するかもしれない」などと言っていないのです。
WHO権威あるらしき免疫学者もそんなことを一度も言っていません。「可能性を否定できない」と言っただけです。
「可能性を否定できない」と「大流行するかもしれない」、この言葉の違いが分かりますでしょうか。
日本では、2月ころだったか「オリンピックを何が何でも今年の夏に開催しよう」という目標を思い、みんなで感染予防に努めました。 でも 今年の夏の開催は叶わず、多くの人が落胆しているときに(つまりネガティヴになっているときに)、新型コロナ大流行への恐怖心が増幅してパニックになったとしか私には思えません。
(一部の知事は、今年度の知事選で再選するために 人気取りに利用しているようですが)
パニックになった人が周りに溢れ出すと、「インフルエンザに比べたら 今年のコロナは大した流行ではない。ましてや大流行にはなっていない」という事を言う私や武田邦彦先生の正しい事実が理解出来なくなるようです。
この、大昔に魔女狩りにも表れた集団心理の詳細、つまり、新型コロナに異様に脅えてしまった世界人類の心理を3つ考えてみましたので、皆様にもお読みいただければ幸いです。
1. 『動物 → ヒト感染』が恐怖心を煽った
私が小学4年生に進学する春、昭和51年でしたが、我が家は犬を飼うことにしました。
父親の好みで日本犬の雄が候補に上がり、朝夕の散歩などの面倒を見るのが当時子供だった私の仕事になるということで 日本犬の中でも小柄な柴犬を家族の一員にすると決定されました。
犬が飼えることに私は心躍り、さっそく『犬のひみつ』というような題名の子供向けの本を購入。しっかり読破しました。さらに大人向けの『犬の飼い方』なる書籍も購入して始めから最後までしっかり読破して「お手と伏せ、そして食事のときの待てを教えよう」などと飼う前から妄想していたのです。
その飼育学習に於いて、私は恐ろしい真実を知りました。それは狂犬病という病気です。
・なんと 犬には狂犬病という恐ろしい伝染病があるそうな。
(実際には犬だけでなく、ヒトを含めて哺乳類全般が罹るウイルス感染症です。でも犬に噛みつかれて感染する人が多かったので 狂犬病という病名になりました)
・なんたることか 狂犬病に罹った犬は狂った犬になってしまい、やたらめったら噛みつくそうな。
(実際には ぽっくり死んでしまう症状も 水などのキラキラ輝く物に脅える症状も少なくないそうです)
・そして恐ろしいことに 狂犬病の犬に噛まれた人は、狂犬病になってしまって 凶暴な人になるそうな。
(真実は、犬と同様に凶暴になるとは限りません。しかし、噛まれた場合の感染率は大変高いと言われます)
・さらに絶望的なのは 噛まれて狂犬病になってしまった犬も人も治療法がないため、ほぼ100%死ぬそうな。
(これは令和になった現代でも事実です。狂犬病のウイルスが脳まで廻ってしまった場合は治療法がありません)
・日本では狂犬病の犬は近年ゼロなのだが、世界では狂犬病で死ぬ人が大勢いるそうな。特にインドでは人口も多いことも手伝って、狂犬病の犬に噛まれて狂犬病になり、死亡する人が数万人居るそうな。
(現在でも狂犬病による人の死亡数は、世界で毎年5万人以上、インドで毎年3万人以上です)
詳細はこちら
そういう恐い狂犬病が、輸入された犬などの動物から日本に入ってきたら大変だから「狂犬病の予防接種を受けましょう」とその大人の本には書いてあり、その手段を研究したのを先日に思い出しました。
狂犬病についての真実はこちらをご参考ください。
https://www.jsvetsci.jp/veterinary/infect/01-rabies.html
* * *
なぜ、そんな昔のことを思い出したかといえば、先日こんな動画を見たからです。
『外出禁止の世界事情 違反の罰はスクワット 渋谷の若者に海外は… 』
人口13億人の巨大国家インドでは、この映像の時点で新型コロナウイルス感染者が600人以上となり、外出禁止令となりました。
しかし、どうやら若者を中心に法令に従わない人も少なくないようで、警察官が取り締まっているのです。
取締りの方法は、私の愛するインド国らしく、いきなり体罰。 警棒でお尻を叩いたり頬を平手打ちしたり、私の感覚では微笑ましいものです。
(私は、全ての体罰を否定する現代日本を危惧しています。私が子供の頃は担任の先生が しょっちゅう悪ガキを平手打ちしていましたし、ダンプカーの運ちゃんは 道路に飛び出してくる子供を怒鳴りつけていましたし、元陸軍軍曹だったという近所のお爺さんは勝手に庭に入ってくる子供にゲンコツを食らわせていました。 一部の母親は、言うことを聞かない幼女のパンツをズリ下ろしお尻ペンペンしていたのは流石にやり過ぎだと思いますが、警察官が暴走族やチンピラを引っぱたくのは平成の時代になるまでは日常茶飯事でした。
善悪は、多くの子供にはまだ理解出来ません。また、一部の大人にも理解出来ません。理解が出来ないから「殺してみたかった」という理由で恨みのない人を殺したりする人が居るのです。倫理観の極端に低い人には体罰や刑罰を処するしかないと思います。 このような私の体罰肯定の意見に反論するのは兎も角ですが、インド人にはインド人の理念がありますので、彼らの精神面まで干渉しない方が良いと思います)
警棒などで叩くのは「相変わらず変わらないな。インドらしくて良いな」と思いましたが、笑ってしまったのは冒頭のスクワット。外出してしまう若者に罰として警察官がスクワットや腕立て伏せを5回ほどさせている。 日本では運動部ですらこのような罰は無くなってしまいましたので、懐かしいものを見るような気持ちになりました。
それにしても、このスクワットや腕立て伏せの “刑罰”は何かおかしい。
回数も5回ほどだし、強制されている女性も なんだか笑っている様子だし、なんとなく世界に向けてのパフォーマンスにも感じる。 警察官が本気で取り締まっているようには、どうも見えない。
その心情を考えていたのですが、もしかしたら、インドの国民は新型コロナウイルスなど端からなめているのではないかと思ったわけです。私と同じように。
新型コロナに脅えきった日本人は、毎年毎年のインフルエンザ患者数やその死者数に比べても、交通事故での重傷者数に比べても、毎年の肺炎流行に四苦八苦する介護病棟に比べても低い数値なので、新型コロナなど恐るるに足らずと主張しても全く相手にされないのですが、インドの人々は『人口13億人のうち 感染者が 600人強』というあまりにも少ない数値を理知的に馬鹿にしているのではないかと思ったわけです。
パニックになっていなければ、600人強という数値が1,300,000,000人という人口の何パーセントか計算出来ると思うのです。
(インド人は暗算が得意だそうで「コロナで外出禁止ってバカみたい」と思う若者も少なくないのでしょう。また取り締まる警察官も冷静に計算出来ているから パフォーマンスでこんな映像を外国人に撮影させているのではないでしょうか)
そして、インドでは毎年毎年3万人以上が狂犬病というウイルス性感染症で死亡する事実。 これを知っているインド人は大多数なわけですから「3万人という狂犬病に比べれば、コロナの600人ってバカみたい」と思っても不思議はありません。
外国やWHOからの批判が面倒だから、インド政府も取締りを演じているだけかもしれません。
私の想像ですが。
* * *
もちろん、少ない数値だから別に良いとか、多いから重大だとかいう問題ではないのですが、災害対策はどこかで線引きをしないとなりません。
大地震で死傷者をゼロにするのはナンセンスです。災害対策は いかに少なくするかをすべきであり、ゼロを目標にした時点で『不可能な夢を見ている』となります。
繰り返します。特に自然災害の対策がそうなのですが、災害ゼロは不可能であり、目標とすべきは最小なのです。
インド人はそれが分かっているし、計算が得意だから 死亡者600人がどれだけ少ないか分かっています。
だから、理知的なインド人は外出禁止がいかに馬鹿馬鹿しいか分かっているし、パニックになっている日本民衆は 自分が感染者になりたくないという恐怖心も手伝って 自粛こそ善という春を過ごしたわけです。
* * *
インド人が冷静でいる理由にはもう一つあります。それが狂犬病です。
狂犬病は、主に犬から人に感染します。ヒト → ヒト感染はほとんどありません。(人が人に血が出るほど強く噛みつく事があまりないからです)
そういうことで、動物 → ヒト感染に インド人は慣れているのです。
逆に、日本や多くの先進国の人々は、動物 → ヒト感染に慣れていないため恐怖を大きく感じやすいのです。
数年前に「鳥のインフルエンザが(変異して)人間に感染するかも!?」とWHOが伝えた時も、日本人は異様に脅えました。
動物 → ヒトという未知の病を異様に恐れるのが人間の性のようです。
なぜ、日本人を含む先進国の人々が、こんなにも新型コロナに脅えきってしまったのかの理由のひとつは どうやら『不慣れな、動物 → ヒト感染が発祥だという情報』のようです。共産China帝国の武漢辺りでコウモリか何かからヒトに感染したという不慣れな疫病が必要以上に恐怖心を駆り立てているようです。
ヒト → ヒト感染が当たり前の例年のインフルエンザ以上に恐怖する理由は「始めは動物から人に感染したのですよ」という情報が未知の病として恐怖心をいっぱいにしているようです。
新型コロナは 確かに未知の感染症なのですが、未知だからと言って 必ずしも感染力が強かったり致死率が高いとは限りません。
事実、新型コロナウイルスは、例年のインフルエンザや狂犬病よりも世界的に見ても感染力は低く 致死率も低いのです。
(インフルエンザとの比較は過去のブログをご参考ください。狂犬病との比較は、狂犬病がワクチン未接種の場合 致死率 100%である事実と、新型コロナのワクチンが無い今年のインドの致死率を比べてください)
2. 『新型』に動揺した
多くの人は、『新しい』と認識すると心躍ります。車でも家でも、電化製品でも、『新型フルモデルチェンジ』と聞けば興味を示しますし、新築マンションには魅力を感じがちです。新型スマホも気になったりします。 新人アイドルや若い人にワクワクする人も少なくないでしょう。
これは新しいものにワクワクするとも言えますが、正確には新しいものに動揺するということです。
ワクワクが正の動揺なら、不安や恐怖は負の動揺です。 不安や恐怖も新しい体験の方が強く感じるのです。
例えば、動物園で生まれてはじめて馬を見たとき、多くの人は馬に恐怖を感じます。始めてだからです。新しい体験だからです。 でも馬に慣れるとその恐怖がどんどん和らぎます。
また、大恋愛して付き合ったアツアツカップルが、何時かは醒めてしまうのもお互いが新しくなくなるからでしょう。(そういう意味で、恋愛感情を永遠のものにしたければ、常にそして永遠に、相手の素適なところを新発見する必要があるのだと思います)
とにかく、人は新型に魅力を感じたり、その逆に恐怖心を強く感じがちな性質があります。
ですから『新型コロナウイルス』と報道されてしまった時点で、事実以上に脅えてしまったのでしょう。
数年前に「新型インフルエンザが流行るかも!」と報道されたときも かなり人々は動揺しました。
3. Chinaの武漢が発祥だったこと
日本人だけでないのですが、多くの人が Made in Chinaを不審に思います。これは差別発言ではなく事実です。
共産China帝国の食品を買わない人は少なくないのですが、Made in Taiwan と書いてある物は安心して買います。私もそうです。
なぜなら、共産China帝国では「ギョウザの失敗」で痛い思いをしたことがありますし、根本的にあれだけ人口が密集していて 公害病が発生しないのが どうもあやしいのです。PM2.5は誤魔化せず、科学物質をばらまき放題ですが、昭和の頃の日本のように、水銀を川に流してしまったりしていないか とても心配です。 その懸念は現地の人々も感じているそうですので、差別心ではなく事実としてMade in Chinaが不審なわけです。
そんな折に、新型コロナウイルスがChinaの武漢で始めに見つかったこと、これも恐怖心を大きくしたのではないでしょうか。
* * *
●『動物 → ヒト感染』がスタートであったこと
●『新型』と呼ばれてしまったこと
● Made in Chinaであったこと
この3つが、世界民衆の恐怖心を煽り、パニックになり、そして大流行していないのにも関わらず 世界の皆が皆 異様に恐れてしまった要因なのだろうと私は思います。
大切なあなたが 幸せでありますように。
相談屋さん カフェカウンセリング 横尾けいすけ
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